七夕伝説は大阪交野に!?星田妙見宮と天田神社のロマンある星の旅

交野市

七夕にロマンある星の旅に出てみました。
場所は大阪府の北東部に位置する交野(かたの)市。

交野市には星の伝説がたくさんあります。
ただ、大阪の主要駅、梅田やなんばからは少し離れた場所。
電車では乗り換えが必要となり1時間程かかる少し不便に思うこともある場所です。

星田妙見宮のある交野市へのアクセス

交野市には計6つの駅が通っています。

京阪交野線 郡津(こうづ)駅 
      交野市(かたのし)駅 
      河内森(かわちもり)駅 
      私市(きさいち)駅 

JR東西線 星田(ほしだ)駅 
     河内磐船(かわちいわふね)駅 

イメージでは十字を想像していただいて、京阪交野線が縦に走っていて、JR東西線が横に走っています。

十字が交わるところが、京阪・河内森駅JR・河内磐船駅です。

ただし、京阪・河内森駅とJR・河内磐船駅は近くにあるというだけで、直結しておらず徒歩5分程かかります

梅田から交野市へ電車で行く方法は以下の2つです。

  • JR環状線で大阪(梅田)から京橋
    乗り換えてJR東西線で京橋から星田と河内磐船
  • 大阪メトロ(地下鉄)御堂筋線の梅田から淀屋橋
    乗り換えて、京阪本線の淀屋橋から枚方市
    乗り換えて、京阪交野線の枚方市から京阪交野線の各駅

梅田から少し歩くと北新地駅があります。
北新地駅からだと乗り換えずに一本で、しかも所要時間も30分程で星田・河内磐船に行くことができます。(JR東西線北新地→星田・河内磐船)

なんばから交野市へ電車で行く方法もいくつかあるのですが、行きやすいと感じる方法は以下です。

  • 大阪メトロ(地下鉄)千日前線なんばから日本橋(この区間は歩いた方がよい場合もある)
    乗り換えて大阪メトロ(地下鉄)堺筋線日本橋から南森町
    乗り換えてJR東西線大阪天満宮(南森町と直結)から星田・河内磐船
  • 大阪メトロ(地下鉄)御堂筋線なんばから淀屋橋
    乗り換えて京阪本線の淀屋橋から枚方市
    乗り換えて京阪交野線の枚方市から京阪交野線の各駅

以前は、なんばから交野まで高速バスが出ていて、所要時間も30分ほどで大変便利だったのですが、廃止されてしまいました。(2024年7月時点)

なんばから交野市へ向かう場合は2回乗り換える必要があります

お星様の旅は京阪交野市駅からスタート

今回のロマンある星の旅は京阪交野市駅からスタートいたしました。
交野市駅から歩くコースは7kmあります。
なかなかの距離ですが歩くのが好きな方にはとてもおすすめコースです!!

京阪交野市駅から7分ほど歩けば逢合橋(あいあいばし)という橋があります。
交野市には天の川という名の川が流れていて、逢合橋はこの天の川に架かる橋。

逢合橋で七夕の日に、織姫様と彦星様が逢うとされている場所。
そんな伝説がある逢合橋から天の川を上っていくイメージで上流の方向に歩くところからスタートしました。

交野市駅から逢合橋まで、普通の住宅地があるまちという景色なので少し道案内します。

道案内1

砂子坂というのも星のような名前で素敵です。
逢合橋は、住宅街にあり『えっ!?こんな外観なの!?』っと思ってしまうかもしれませんが、交通の便も多い道にあります。
時代の流れで今の外観となっています。

星の伝説にある天の川沿いを散策

逢合橋から見る天の川:雨だったので川の水は濁ってしまっている

それでは、ここからが星の旅。
逢合橋は渡らずに橋の手前左で、川沿いの遊歩道(ひこぼしコース)に入ります。

道案内2

遊歩道沿いに進んでいく途中にトンネル(上は第二京阪道路が走る高架)があります。
このトンネルには、交野が舞台のかるたなどが描かれていて、なかなか素敵です。

地元の小学生の作品のよう。
このかるたから、星のまち交野が少し学べるので、見ておきたいおすすめのポイントです。
トンネルを抜けて、しばし遊歩道沿いに歩きます。

道案内3

しばらく進むと、①の画像で見える橋の向こうに行くのですが、車通りが多い車道を渡ります。
危ないので、②③④のような感じでくるっと回るのがよいです。

(もしちょっと休憩したい場合には、交野橋を渡って直進するとフレンドタウンという名前のショッピング施設があります。
星田妙見宮までのルートは休憩ポイントがフレンドタウンしかないです。)

星田妙見宮まで唯一の休憩所「フレンドタウン」

交野橋を越えて直進すると左手にフレンドタウンがあります。

ここは、CAINS(カインズ)というホームセンターも併設されていて、場所はわかりやすいです。
フレンドタウン内には、スーパーや飲食店が入っています。

ミスタードーナツなど3店舗入ったフードコートがあり、2024年の9月にはバーガーキングが入るらしいです。

他に、体組成計などの健康商材を扱うTANITAが手がけるカフェが入っていて、とてもよい雰囲気でした。
テイクアウトのお弁当もあり、ランチやコーヒー、スイーツを楽しめます。

健康面もしっかり考えられたメニュー。和風だけでなく、ピザやパスタ、サラダボウルなど豊富にあります♪

星田妙見宮への中間地点からウォーキング再開!

たまたま電車が来たタイミングの踏切。目の前です。

再び天の川沿いを、次の橋の天野川橋まで歩きます。
途中に踏切が見えるのでわかりやすいです。
踏切は、電車との距離がものすごく近くて迫力あります。

踏切を超えたら天野川橋が見えてきます。
天の川散策はここまで。
星田妙見宮に向かいます。

天野川橋から星田妙見宮

天野川橋からは、右方向にずっと進みます(1.7km)。
道なりにひたすら進むのですが、初めての道は不安に感じるので道案内します。

道案内4

星田妙見宮は『君の名は』でもウワサに!隕石がおち織女石が祀られる

画像は星田妙見宮(正式名称は小松神社)の参道。
昔、弘法大師が交野にある獅子窟吉祥院という獅子の窟に入って、秘法を唱えたそうです。

すると、空から北斗七星が降り、3カ所に分かれて地上におちたという伝説があります。
3カ所の場所は全て交野の星田の地域内であり、そのうちの1ヵ所が星田妙見宮の境内にあるのです。
落ちた場所は現在の滝つぼ、登龍の滝。

本当か嘘か、この伝説が物語のもとになったのではないかと密かにウワサされているらしいのが、映画『君の名は』です。

そのウワサはホントなのか、全国の『君の名は』ファンが来ているのをよく見かける場所でもあります。
さて、星田妙見宮の鳥居をくぐり奥へ進み、長い階段を上ります。

着いた!と思っても、実は中間地点でまだまだ階段が続きますので、ご自身のペースで上がってください。

星田妙見宮にある自分の守護星におまいりしよう

守護星

星田妙見宮は星の宮です。
それぞれの守護星の七星如意輪観音像が境内にお祀りされています。

本名星と元辰星の2つの守護星があるので、境内にある「北斗七星割出表」を見て守護星を探してみましょう。

守護星の如意輪観音像が星田妙見宮の境内にいるので、自分の如意輪観音像をぜひ見つけてください。

星田妙見宮の長い階段を上った先の本殿へ

星田妙見宮本殿

2つ目の手水がある場所に社務所が見え、お守りや霊符、おみくじなどがあります。


階段を上りきった本殿奥に織女(たなばた)石がお祀りされていて、その奥は星の杜とのこと。
織女石は本殿奥に回るとあります。

谷の奥に、星の森あり。星の杜あり。
その神は牽牛織女なり。

1689年南紀紀行・貝原益軒著
星田妙見宮の御祭神
天之御中主大神
高王産霊大神
神皇産霊大神

北辰妙見大菩薩(仏教)
(北極星や北斗七星を神格化した天部の一つ)

太上神仙鎮宅霊符神(道教・陰陽道)

星田妙見宮に隕石が落ちた滝つぼ「登龍の滝」

帰りは、上がってきた階段を降りていくのですが、「お帰り道」として登龍の滝への案内があります。山にしては削れた山のような急な階段をグネグネと下りるとあるのが登龍の滝

星田妙見宮登龍の滝

ここに隕石がおちたという跡の滝つぼがあります。
確かに、ここは山が削れたようにも見え、隕石が本当におちたようにも思える場所です。

織姫が今しも彦星の迎え舟に乗って天の川を渡っていくらしい。
(船出の水しぶきで)晴れ渡っていた月夜に雲が広がってきた。

-738年 大伴家持-

星田妙見宮を参った後は天田神社を目指す

では、次の天田神社へ向かうため、星田妙見宮を出て右(参拝者駐車場がある方)に進みます。

駐車場の先に道があります。
行き方は簡単で、道をひたすらまっすぐ下りて行き、突き当たりを右に曲がると天の川にかかる私市(きさいち)橋があります。

私市橋を渡り、直進し、私市交差点まで行きます。

私市交差点


私市交差点の目印はローソン。
交差点を信号渡り、画像右方向に入っていくと私市という地域に入ります。

私市交差点から天田神社への行き方

私市に入ってからは、結構迷ってしまうかもしれません。
どこを目印にして良いのやらわからない場所です。

交野は道が行き止まりだったりするので、MAPで現在地と目的地を確認していただいた方がいいかもしれません。

おそらく、MAP上で進むと、画像左側から歩いてくることになるかもしれませんが、ここのポイントにくる時があります。

このポイントに来たら画像の右方向に進んでください。
そして、つきあたりを左にずっと進むと、カーブした先に天田神社の鳥居があります。

カーブした先に天田神社の鳥居があります。

田の神祀る天田神社

天田神社は、天の川からもたらされた土壌で、作物豊かな野だったそうでこの辺りの田は甘田と言われたそうです。
この甘田に田の神を祀って立てたのが甘田の宮で現在の天田神社であるとのこと。

本殿に美しい田の絵がありました。
昔の甘田の地はこのような美しい田が広がるまちだったそうです。

天田神社御祭神
表筒男命
中筒男命
底筒男命
息長帯姫命

七夕伝説は大阪交野にあった!?牽牛が田を耕した甘田の宮が天田神社

日本では織女のことを織り姫(おりひめ)と、牽牛のことをひこぼし)と呼んでいます。
天田神社と星田妙見宮は七夕とウワサされるスポットで、天の川を挟んでとも同じ距離に置かれた神社なのだそうです。

実は、星田妙見宮に織女石があるのに対して、天野川をはさんで同じ距離にある天田神社は、牽牛が田を耕した甘田の宮=彦星、と伝承されています。


地図上で、天田神社と星田妙見宮を線で結んでみると、真ん中の地点に天の川が流れています。
これには意味があると一目置かれている場所なのだそうです。

帰りは京阪河内森かJR河内磐船から

天田神社を出たら、京阪電車の河内森駅とJR東西線の河内磐船駅が近くにあります。

直進方向に河内森駅(踏切があるのでわかりやすい)、右方向が河内磐船駅

コースの始まりは京阪の交野市駅でしたが、京阪を使う人は河内森駅JRが便利な人は河内磐船駅が帰路です。

交野市駅からのコースルートが長すぎる方は、星田妙見宮と天田神社のみにされるなど、いろいろ調整して行ってみてくださいね。

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