宇治駅から少し歩いたところに、さわらびの道と呼ばれる道があります。
宇治川を上がってすぐの道。
山深いという雰囲気ではないのですが、木々が生い茂る緑の散歩道になっていて、気持ちがよい道を上がります。
少し坂道なのでちょっとした運動になるでしょう。
そんな「さわらびの道」の見どころをご案内いたします。
さわらびの道にある源氏物語の世界へ!源氏物語ミュージアム

京阪の宇治駅から徒歩5分ほど歩いた場所に宇治市源氏物語ミュージアムがあります。
看板があるものの、裏口の場合もあるので、さわらびの道を少し上がって入ります。

緑の小径を抜けると、建物が森の中という感じで、とてもわかりづらいのですが、源氏物語ミュージアムがあります。

光源氏のように!?ひっそりと建っています。
こちらの建物、とてもきれいな建物で、源氏物語の世界に触れることができるミュージアム。
源氏物語ミュージアム内の数カ所で、源氏物語にまつわる映像を流れ、源氏物語について紹介されています。
以前、お邪魔した日は、源氏香について展示していた、特別企画な期間でした。
なおかつ、源氏物語と香というテーマで講演会を開催される日の訪問。
講演会などのイベントもたびたび開催されています。
源氏物語が好きな方々や、源氏物語をよく知りたい方々がいらっしゃいましたら、源氏物語ミュージアムの情報も事前にチェックされて行くのもオススメです。
さわらびの道から大吉山(仏徳山)展望台へ少しお散歩

源氏物語ミュージアムの向かい側くらいに、上に上がる坂道があります。
※ここから先はさわらびの道ではありません。
標高131mの大吉山(仏徳山)という小さな山の入り口で、散歩にちょうどよい山です。
大吉山の山頂は展望台になっていて、宇治の景色を見下ろすことができます。
せっかくなので、大吉山の展望台へも散歩して、宇治の景色(宇治川と平等院など)を見下ろしてみてください。
2、30分ほど、のんびり歩くといつの間にか展望台にたどり着きます。

大吉山へは、紅葉の時期に行ったので、紅葉の道が続きます。
途中で、緑の道(大きな木がたくさんある)になるのですが、個人的にとても癒されました。

展望台には、大吉山を訪れる小鳥のための餌場があります。
展望台のデッキに座っていると、小鳥達が餌を食べに来るのを見ることができて、おもしろいです。

興聖寺へ続く道

展望台に着いて景色や小鳥を楽しんだら(ここでお弁当を食べるのもあり)、そのまま元来た道を引き返してもよいし、その先を進むと、興聖寺に続く道があります。
興聖寺は紅葉スポットとしても有名な、とても綺麗なお寺です。
興聖寺へは、さわらびの道を下りて、宇治川沿いに歩いて行くこともできますし、大吉山の展望台先から行くこともできます。
大吉山展望デッキから興聖寺へ行く道は「これより興聖寺」の案内板の道へ進んで下さい。



さわらびの道の見どころ宇治上神社の湧水手水とうさぎみくじ

大吉山から興正寺の道は、時間に余裕があり、なおかつ、歩きやすい靴を履いていたら、ぜひ、訪れていただきたい場所でした。
ここでは、前々述した源氏物語ミュージアムに戻り、大吉山の方へ向かわずに、さわらびの道を歩く案内をします。
源氏ミュージアムからさわらびの道を進んでいくと、左手に宇治上神社があります。
ただし、源氏物語ミュージアムから、歩くと、宇治上神社の後ろから入ることになります。
もう少し先を歩いて、正面の鳥居まで行きましょう。

参道です。
奥が宇治上神社。
宇治上神社の本殿と拝殿は、国宝になっていて、神社の後ろの木々の景観も含めた境内地・建物全てが世界文化遺産指定区域です。
連日、特に紅葉シーズンは、多くの人で賑わいます。

宇治上神社は手水が少し変わったスタイルで、画像右の場所に入って手を清めます。
桐原水という湧水が、宇治上神社の手水とのこと。
ありがたい手水です。
実際に持ち帰って煮沸して、お飲みになられている方もいらっしゃるとか。
宇治上神社の主祭神は、
- 菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)
- 応神天皇
- 仁徳天皇
宇治は昔「菟道」と書いて「うじ」と読んだそうです。
当時、菟道稚郎子がこの辺りで道に迷った際に、うさぎが道案内をしたという言い伝えがあり、宇治上神社のおみくじは、うさぎみくじです。

とても可愛くて人気です。
あなたは、どのうさぎがお好みですか?
宇治神社のうさぎの手水とうさぎみくじ

宇治上神社から、下に降りるとすぐに、もうひとつ神社があります。
こちらも脇からになってしまいますが、参道鳥居は、坂を降りた宇治川沿いの道にあります。
こちらの手水は、うさぎの手水。
鏡に反射して、日当たりの加減で見え方が変わる手水です。
宇治神社の御祭神は、菟道稚郎子。
道に迷った菟道稚郎子に道を案内したうさぎは、振り返りながら菟道稚郎子を先導し、お助けをしました。
宇治神社では、このうさぎを、みかえり兎と呼び、人々を道徳の正しい道へと導く神様の御使いなのだそうです。
宇治神社にも、うさぎみくじがあります。
みくじは、宇治上神社と違い、みかえりうさぎみくじです。

宇治上神社のうさぎみくじも可愛いうさぎで、宇治神社のみかえりうさぎみくじは、可愛さに美人もプラスされたうさぎ。
どちらもとてもよいです。
ぜひ、宇治土産にどうぞ。
さわらびの道を歩こう
さわらびの道には見どころがさまざまあります。
源氏物語ミュージアムや大吉山、宇治上神社、宇治神社はすべて近くに集まっていますが、全部行くとさわらびの道だけで半日楽しめるようなコースです。
ぜひ、さわらびの道で源氏物語やうさぎ道を体験し、宇治の魅力を感じてみてくださいね。
もっと宇治を感じたい人は、黄檗駅から宇治駅まで、三室戸寺を通るコースをウォーキングしました。
ぜひ、宇治旅の参考にしてください。
コメント