大阪府でも京都府寄りで、奈良県も隣にあると言う場所に位置する大阪府交野市。
交野(かたの)市は『交わる野』と書きます。
説は色々ありますが、平安時代の歌を詠む人々が、人や生き物が行き交う野、と言う意味で交野と言う地名になったとか。
この地は肩野物部氏が開拓し、指導していたことに由来しているとも伝えられている。
交野市の奥に磐船神社という神社があります。こちらの神社は物部氏、肩野物部氏が祖先降臨の地として祭祀を行い崇敬されている神社とのこと。
そんな磐船神社をご案内します。
磐船神社へのアクセス
磐船神社の行き方は、車が一番アクセスが良いです。
国道168号線沿い、ほしだ園地の駐車場を抜けて、磐船トンネルに入る直前に右に入る道があるので、そこを入ります。
『月の家』という食事処と『おじいさんの古時計』というログハウスカフェがあるところを入って道なりに進と(車だと30秒くらい)、そこには磐船神社がひっそりとあります。
駐車場もあります。
車以外は、バスも出ていますが、土日祝のみの運行で1日2本。
朝のバスで行って、夕方のバスで帰ってくるという1択しかありません。
磐船神社までの道はほしだ園地というハイキングコースを通って行くことができるので、距離は多少長いですが、道も気持ちが良いので、歩くのがオススメ!!
土日祝であれば片道だけバスを使って、片道歩くという方法もアリです。
歩くのが好きな方は、往復徒歩もオススメです。
星田より磐船神社へ向かう
磐船神社に向かう時、歩く場合、京阪交野線の私市駅か、J R東西線の星田駅から歩く方法があります。
私市駅から歩くと『星のブランコ』を通りますが、星田駅の場合は、『星のブランコ』を通り過ぎたあたりで、合流するので、『星のブランコ』と『磐船神社』は逆に進むカタチとなります。
この日は星田より磐船神社へ向かいました。
『星のブランコ』を通る私市駅からの道は、こちらの記事をご参考ください。
星田妙見宮からの道
星田駅から2km歩いた地点に『星田妙見宮』と言う、ここもまた、星の伝説にまつわる神社が出てきます。
星田妙見宮の記事も別記事にしていますので良ければご覧ください。
星田から磐船神社に向かう場合、『星田妙見宮』の横を通りすぎるので、まず、星田妙見宮に挨拶だけしてから向かいました。
こちらが星田妙見宮の入り口になります。
この右手に小径があるので、その小径を、星田妙見宮と平行に歩きます。
なお、星田妙見宮は通り抜けはできませんのでお気をつけください。
小径を5分ほど直進しますと、車道に出ます。
車道は左に、V字のようなカタチで右に小径がありますが右の小径に入ってください。
左に進むと磐船神社・ほしだ園地へは行けません。
『ほしだ園地へ』と看板がある道を入り、もうここからは道なりにずっと進むのみです。
低い山ですが、若干の登山感がある道で、汗をかきます。
途中お店はありませんので、水分(と、おやつ、必要な方は)持っていってください。
道は川沿いで、大阪って都会のはずなのに、自然がありとても気持ちが良いです。
あと、交野市は水が綺麗な市で有名です。
その辺もぜひ楽しんでみてください。
あと滑りにくく、運動しやすい靴で行きましょう!!
右が磐船神社、左は星のブランコ
登山気分を味わったあたりで下りる階段があります。
階段を下りたところに写真のような案内板があります。
ここが私市からハイキングに来る方や車で遊びにきている方々と合流する地点です。
ここまでの道は人があまりいないのですが、ここにくると、人が増えます。
この階段を降りて、右に進むと、磐船神社へ、左に進むと星のブランコへ進みます。
磐船神社へはまだ少し歩きますので、星のブランコは帰りの楽しみにとっておいて良いと思います。
右へ進むと、広場があり、公衆のお手洗いがありますので、行っておきましょう。
この場所から坂道を降りる道が磐船神社に続いています。
そして、少し上がる道もあるのですが(つつじの径)、ここを進むと、星のブランコと交野市を見下ろせる展望台に行けるので、磐船神社の行きか帰りかどちらかによるのもお勧め⭐︎
そして、先ほどの公衆のお手洗いに戻り、坂道を降りて行きます。
途中でほしだ園地以外の府民の森へ続く道が右側に出てきますが、曲がらずに、道なりにまっすぐ進みます。
2,30分下り続けた先に出口があります。
出口を出て、道を少し上がると左手に磐船神社。
磐船神社で岩窟めぐり!
磐船神社の御祭神は饒速日命。
天の磐船に乗り降臨した神様で、この地域を開拓、指導していた肩野物部氏のご先祖様に位置付けられています。
小さな神社ですが、この大きな岩の下に入ることができ、人気があります。
生まれ変わると言われている穴を抜けたり、岩窟修行ができる、修験者の方々もこられる場所。
一般の方もこの岩窟修行に参加できます。(10歳〜75歳までと制限あり)
そして、この岩窟修行は安全のため、一人で行くことができません。
一人で行かれる方は、予約をすると神社の方が一緒に行ってくれるようです。
私は一人で行ったのですが、岩窟に入りたかったので、誰か(知らない人)が来るまで待ちました。
行く曜日と時間帯によると思いますが、
私自身は、祝日の12時20分頃に行くと、10分もしないまま、親子連れの方々が来られ、ご一緒させていただくことに。
もしお一人で行かれる場合は、このように人が多そうな曜日と時間帯に行かれることをお勧めいたします。
そして、私はこの岩窟に入るのに危険があるなどの噂を聞いたり、
別の方はそんなことないよっという方もいらっしゃったり、
なんだか怖いなと思いながら、誰が一緒に行ってくれるんだろうと思ってドキドキ、ネガティブな想いと、貴重な体験ができるんだという想いが入り混じっていると、
一緒に回る子供達は、まだ小学校中学年。
お父さんがお一人だったので、何かあったら、子供たちを守らないと!っという責任感に変わり、ネガティブなドキドキの気持ちは何処へやら。
子供たちの存在に助けられ、自分の中の怖い気持ちはすっかりなくなり、気持ちよく、岩窟を回ることができました。
誰と行くかもご縁の問題であって、そこもワクワクするところの一つ!
岩窟修行の方は、とても大きな岩の中に入るわけで、神社の方の指示に従ってルールを守って回れば、安全でとても楽しく、貴重な体験となりますが、
油断していると危険は隣り合わせ。
拝観受付をする際、注意事項を読んでサインをします。
そして、手荷物は全て神社さんに預けて岩窟に入ります。
(※岩は滑りやすく、服も汚れるかもしれません!冒険です!!)
写真を撮りたいなと思いましたが、携帯を落としたくないので、全て預けて岩窟修行。
この朱色の門が入り口です。
岩の中はとても神聖な空気で神秘的な景色で行った者にしかわからない光景と空気に触れることができます。
※ちなみにこちらの岩窟へは、雨の降った翌日など、水が多い日は入れない(拝観不可)とのことなのでお気をつけください。
磐船神社の禊場
磐船神社を出て元来た道に戻るのですが、ほしだ園地の出入口の隣に、小さな鳥居がひっそりとあります。
ここを入ると磐船神社の禊場、御滝場の『白龍の滝』があります。
実際に修験者、仏教徒らが修行のために滝に打たれる場所なのだとか。
あまり高さのない滝ではありますが、ほしだ園地から降りてきた坂道分、ずっと流れてきた小川の水です。
かなりの水圧、水量、勢いにびっくりいたします。
前日に雨が降ったりした日はもっと迫力があるそうです。
冗談半分で打たれようとする方は危険です。本気の方のみ!!
そしてこちらには様々な龍神様がお祀りされていて、磐船神社の岩窟修行とはまた違った空気、雰囲気の空間だったように思います。
どちらにしろ、とても神聖な空間です。
この禊場は実は、ほしだ園地の出口に出る手前で、上からも見えます。
禊場の出入り口の鳥居に戻り、右にまっすぐ行くと磐船神社でしたが、左に行くと、『おじいさんの古時計』という古時計がたくさんあるログハウスカフェがあります。
ここは山の奥にあるのに、かなりの人気があり、時間帯によっては外で待つことが結構あります。
駐車場もあり、車だと交通の便も良いので、ずらっと車が並びます。
ナンバープレートを見ていると、大阪ナンバー、奈良ナンバーはもちろん(この山を越えると奈良県になる)、
京都も神戸も滋賀も名古屋も、もっと遠くからもありますが、
全国的に人気なカフェの一つです。
この日は祝日でお昼時。
ほんのわずかな可能性を信じて覗いてみるも、案の定、待っている人たちが結構いる!!
ということで、おじいさんの古時計には寄らずに、そのままほしだ園地に帰りました。
詳しくは、別記事:私市散歩〜星のブランコ〜おじいさんの古時計に載せています。
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