白山の山小屋、白山室堂(はくさんむろどう)のある標高2450mの地からは、全てが絶景スポット。
この地に生えている植物も動物も、ここでしか会えないような、
本当に素晴らしい場所です。
今回は標高2450mの地にある山小屋(室堂ビジターセンター)から南アルプス展望台を案内してもらい、どんな雰囲気だったのかのレポです♪
室堂〜南アルプス展望台
室堂ビジターセンターから南アルプス展望台への行き方は、
『トンビ岩』に行く時と同じく、室堂ビジターセンターの宿泊棟、
『御前荘』と『こざくら荘』の間を進み、
※『展望歩道』の左の道を選びます。
ここを間違えると南アルプス展望台には行けないのでご注意ください。
しばらく歩き、ふと後ろを振り返ると、室堂ビジターセンターが上に見える。
この道はどんどん下におりていきます。
途中で道標が出てくるので、展望歩道の方向へ歩いてください。
40、50分歩くので途中で不安になったりすることもあるかもしれませんが、道標通り歩くと、
必ず到着するので安心してください。
(下りているけれど)平らな道なので景色ばかり見ていると、土の道は滑ったりするのでお気をつけください。
すると広いハイマツ(五葉松)帯に(オオシラビソなどもある)入るのですが、この、ハイマツの実(松ぼっくり)を大好物とする鳥(ホシガラス)が、この辺りにたくさん住んでいるようで、ここにはたくさんいてびっくりしました。
この写真のホシガラスが止まっている隣の木のオオシラビソには、たくさんの黒い実が・・・!!
目の前でこれを見たら、びっくりすると思います。
ホシガラスとはカラスの一回り小さい大きさで、カァと鳴く、というよりギャァと鳴きます。
なぜホシガラスという名前なのかというと、ホシガラスの胸の辺りが、星空を見るような柄だから。とのことです。
そしてこのホシガラスが、ハイマツの松ぼっくりが大好きで、松ぼっくりが美味しくなる時期になると、ハイマツがある場所だと、あらゆるところで見かけるようになります。
自然の世界。ホシガラスも安全に暮らしているわけではありません。
常に危険とも隣り合わせ。
白山は猛禽類も多く生息していますが、猛禽類に狙われていて、
この住処にも狙っている猛禽類が現れます。
という自然界の様子を目の前で見ることができる道がこの展望歩道である。という印象になりました。
さて、展望歩道の話に戻りますが、この辺りはだんだん下り坂になっていて、道も石の多い道になります。
山だと足下をしっかり見て歩くので、石もよく見て、いろんな種類の石がある事を感じます。
さて、景色を見ますと、こんな削れた山が・・・。
こちらは『三方崩山(さんぽうくずれやま)』と言います。
あの山は岐阜県。この白山は石川県。
1585年に白山大地震が起こり、山頂部が大崩壊したと考えられていますが、
昔、白山に住んでいた天狗の爪痕であるという伝説もある山で標高2058mあるそうです。
三つの方向に大きく崩れているので三方崩山という名前だとの事。
さらに、ズンズン下りていくと、湖が見えます。
あの湖は、白水湖という湖。
とっても綺麗です。白水湖の近くで飛ぶ、大きな猛禽類が見えたり、雪渓が見えたり、それを見下ろすってなんだか、面白い発見があり、素敵な時間です。
少し下りるというより、結構下りるという表現の方が近いのかなと思いますが、南アルプス展望台に到着しました。
大きな場所というより、小さなスポットというイメージです。
この展望台から、白水湖が見下ろせて、とても気持ちが良いです。
ここを通る時はぜひ、立ち寄ってみてください。
この展望台からさらに進んで下りていくと、白山にあるもう一つの山小屋、南竜山荘に到着します。
白山ビジターセンターの山小屋にはケビンはありませんが、南竜山荘にはケビンがあります(南竜ヶ馬場ケビン)。
また色々な花が咲いていたり、植物の実があったり、面白いです。ちなみに写真はトリカブトで、毒がありますのでお気をつけください。
あと、白山国立公園では、植物を取ったり、食べたりしてはいけませんので、お気をつけください♪
白山国立公園について 白山市・白山国立公園 白山登山道 《砂防新道》前半 別当出合:標高1260m~南竜分岐点:標高2100m 《砂防新道》後半 南竜分岐点:標高2100m~室堂:標高2450m 《室堂から出発》 室堂:2450m〜白山比咩神社奥宮と御前峰:2702m 室堂:2450m~大汝峰山頂:2684mへ! 《室堂からお散歩》 トンビ岩⇔室堂:片道20分程 室堂⇄大回りコースを千蛇ヶ池まで