石川県、白山(はくさん)の御前峰(ごぜんがみね)の山頂2702mまでの道は参道になっており、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)という白山を守っている神社の奥宮があります。白山比咩神社の本殿は、鶴来という地域にあります。さて、白山の山頂へ行くためには、いろいろなルートがありますが、一番近いコースが、車が入れるギリギリの場所である『別当出合(べっとうであい)』から砂防新道(さぼうしんどう)を通るコースになります。日帰りで山頂まで行って帰る人たちもいますが、御前峰山頂の250mほど下に、『室堂(むろどう)』という山小屋があるので、1泊2日の方々(1日目は『別当出合⇒室堂』まで上がり、『室堂』に宿泊。2日目、御来光、『室堂⇔御前峰山頂』を行き帰りし、室堂に戻り、休憩して(宿泊の方は朝食を食べて)、下山するというコースで行く方)が多いのではないでしょうか?
室堂(むろどう)ビジターセンター
こちらの赤い屋根の建物が、『室堂』という山小屋です。『室堂』は宿泊棟、売店(お菓子・ドリンク・お土産)、食堂がある施設。食堂は朝食と夕食は宿泊利用する方のみになります。日帰りの方が食堂のメニューを注文したい場合は、11:00-13:00の軽食メニューを注文することができます。11:00-13:00以外の時間は、売店のカップヌードルとスナック類しか売っていないので、軽食以外の時間に『室堂』を利用したい方は頭に入れておいた方が良いでしょう。席が空いていれば、昼の間は、持ち込みの人も、食堂を利用できるようです。白山は国立公園の為、ゴミ箱を設置できないので、ゴミは各自(山小屋で購入したものも)持ち帰ります。山や国立公園に関して無知なので、恥ずかしながら、ゴミは自分で持ち帰るということに、『そうなんだ!』と思ってしまいました。小学生の時に教えてもらった、当たり前の事も、便利な時代には忘れがちで、大切な事を思い出させてもらったような気がします。『めんどくさい』という方々も多いかもしれませんが、山の方々からすると、これは常識だそうです。あと、山小屋には、夏の一定期間だけ、郵便局が営業していて、雲の上から郵便を送ることができます🎶
※2021年度はコロナの為、郵便局は営業せず、診療担当の方々もいらっしゃいませんでした。宿泊の方はインナーシーツを持参。(なければレンタルor販売あり)
今後もコロナウイルスの状況で形態が少し変わるかもしれないのでご確認を。
郵便局が営業されている場合に、
ライチョウのハガキで雲の上から何通か出してみると、
とても喜ばれます♡
白山比咩神社祈祷殿
室堂を通り抜けると広場があり、広場を見ると、そこには白山比咩(しらやまひめ)神社、奥宮登拝の祈祷殿があります。夏季(7月8月)の間は、鶴来にある本殿から神職の方々が上がられますので、その間、御朱印、お守り、記念品など販売されていて、話題の辛口おみくじも引くことができます。
この鳥居をくぐって祈祷殿の右側を抜け、上がっていくと、白山、御前峰の山頂にたどり着きます。
山頂まで
白山比咩神社祈祷殿の右側から山頂に続く参道の雰囲気を記録。
御前峰までは一本道なので、道に迷うことなく、この山頂に続く道をただひたすらまっすぐ上がっていくと山頂に着きます。
ゆっくり歩いて、上り40分。下り30分くらいになります。
始めの上りは、道が細いです。
こちらはナナカマドと室堂(山小屋)。写真は秋シーズンですが、
夏シーズンもクルマユリなどが参道を彩り、
山の花が咲き、実もたくさんつけます。
もう少し上がると緑が少なくなるイメージで、雪渓が見えます。8月半ばの写真ですが、雪渓がもうなくなりそう。
こちらは高天ヶ原(たかまがはら)
室堂と山頂の折返し地点。
あと半分上がったら山頂です!
道はこのような感じ。
ずっと上がっていきます。
御前峰山頂と白山比咩神社奥宮
このほこらが見えると、ここが頂上です!お疲れ様でした🎶
白山比咩神社の奥宮。夏季の神職の方々がいらっしゃる間だけですが、
奥宮にも辛口おみくじがあります。
※夏山の間は神職の方々がいらっしゃって、毎朝太鼓の音を合図に奥宮へ上がりますが、
コロナウイルスの関係で2021年は土日祝前後の間など、開所時期を縮小されているとのことなので、
楽しみに行かれる方はHPをチェックされることをお勧めいたします。
奥宮を抜けると山頂の標。
御前峰、頂上2702mです。
御前峰山頂から見下ろす紺屋ヶ池(右)と油ヶ池(左)。
正面は白山の一つ大汝峰(標高2684m)と右側が剣ヶ峰(剣ヶ峰は登山禁止)
御前峰の下に池がたくさんあり、御前峰山頂から、池をめぐる『お池めぐりコース』を歩いて、室堂まで帰ってくることができます。
こちらは頂上から見下ろす白山比咩神社奥宮と、右下の赤い屋根が、山小屋の『室堂』。
方位盤
写真正面方向をずっと直進した方向が東京。
こちらは少し南。この写真の場所は石川県ですが、見えている山々は岐阜県。その奥が長野県あたりです。
朝日はこのあたりから上がるのだと思います。
山頂から眺める360度は様々な景色があり楽しいです。
白山国立公園について
白山登山道
《砂防新道》前半
《砂防新道》後半
《室堂から出発》
《室堂からお散歩》