三休橋筋とは御堂筋と堺筋の中間を、同じ方向(平行)で通っている筋のことです。
大阪市中央区にある中央公会堂から南に向かい、道頓堀までが三休橋筋。
この記事では、大阪市の三休橋筋をご紹介します。
三休橋筋の最寄り駅は、大阪の中心部にある淀屋橋~なんばです。
江戸時代や明治時代のレトロな建物と、現代のおしゃれなカフェなどが融合している一本道。
歴史をタイムスリップするような感覚の観光ができる道です。
派手な大阪の印象とは雰囲気が違うので、いつもと違う大阪を体験したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
三休橋のスタート地点はレトロ感満載の中央公会堂
三休橋筋のスタート地点は、淀屋橋駅にある中央公会堂です。
中央公会堂から南の橋を渡り、約3km続いてる道を三休橋筋と呼びます。
中央公会堂は、1918年に建てられたネオ・ルネッサンス様式を基調としたレンガ建物です。
過去には、アインシュタインやヘレン・ケラーが中央公会堂で講演しています。
現在も、イベントや会議室として利用されている建物ですが、自由に見学が可能です。
近くに寄る際は、中を見学してみてくださいね。
三休橋から少し西側に入った場所にある緒方洪庵の適塾跡
中央公会堂から橋を渡り、一本目の角を右(西側)に曲がると、医師でもあり蘭学者であった緒方洪庵の適塾があります。
すぐ隣にある緒方洪庵像がある小さな公園は通り抜けができるので、三休橋筋を歩く際はぜひ寄りたいスポット。
適塾は、1838年(天保9年)に開学した旧緒方洪庵住宅です。
中は見学が可能(有料)なので、興味ある人はぜひ入ってみてくださいね!
適塾のすぐ隣には門があり、休憩できる小さな公園のようなスペースがあります。
公園内の緒方洪庵像は、医療関係に進む学生や現役の医療関係者がお参りしている光景をよく目にするので、業界の中でのパワースポットのように感じました。
さて、緒方洪庵像を通り過ぎて左に曲がると、再び三休橋筋に戻ることができます。
三休橋筋に戻ったら、右(南)へ進みます。
三休橋筋沿いとガス燈
ここからは整備された道が続きます。
道沿いには、築100年を超える旧大阪教育生命保険ビルのオペラドメーヌ高麗橋や90年近くの歴史をもつ浪花教会。
付近は、50基のガス燈が設置され、レトロないい雰囲気があります。
この付近で、お洒落なカフェが増えてきているので、気に入ったカフェに入ってみて休憩するのもいいでしょう。
ルネサンス風の歴史的建造物である綿業会館
三休橋沿いにある綿業会館は、1931年(昭和6年)に建設された、ルネサンス風の歴史的建造物で、国の重要文化財と、近代化産業遺産に指定されています。
綿業会館は月に1度(毎月第4土曜日)、見学会を行っていますので機会の合う方にはおすすめです。
ランチ付き見学会と、見学のみがあり、すべて予約制です。
見学予約する際は、参加したい月の3か月前の特定日に予約します。
予約するのにも決まりがあり、厳しそうなイメージがありますが、歴史的建造物を守るためには仕方がないかもしれません。
見学したい人は、公式サイトで確認して予約しましょう。
綿業会館内は、洋風でイギリス調の部屋やフランス調の部屋など、豪華で華やかで歴史を感じる建物です。
大阪の商いを支えてきた船場センタービル
三休橋筋をしばらく歩くと、大きな道、中央大通が横に通っています。
中央大通の真ん中にあるビルが船場センタービル。
ビルの上には高速道路が走っている景色を目印にするとわかりやすいでしょうか。
最寄りは、御堂筋線の本町駅と堺筋線の堺筋本町駅のちょうど間です。
船場センタービルは中央大通の上を通っている高速道路の高架にあり、本町駅~堺筋本町駅の約800mにわたって卸専門店街が続いています。
船場は繊維の街のためメインは卸の服が多いですが、小売をしているお店もあり、服以外のお店も多いので、ビル内を歩いているだけでも楽しいです。
三休橋は長堀通りとの交差点だった
船場センターを超え、そのまま三休橋筋を下っていきます。
雰囲気が変わって、平成に建てられたマンションが多い道です。
三休橋筋から2本ほど右へ進むと、にぎやかな心斎橋商店街が並行しているので、三休橋筋はとても静かで、散歩やウォーキングにはおすすめ。
さらに三休橋筋を進むと、右に東急ハンズがある大きな通りが、長堀通です。
長堀通の下には、大阪メトロの長堀鶴見緑地線が走っています。
三休橋筋と長堀通交差点に、昔は三休橋があり、三休橋があるから三休橋筋と呼ばれていたそうです。
交差点の右側(西側)が心斎橋駅で、左側は長堀駅。
地下にはクリスタ長堀という地下街があります。
鰻谷三休橋筋-うなぎだにさんきゅうばしすじ-
三休橋交差点を渡ると、街並みが変わります。
鰻谷三休橋筋という名前に変わり、飲食店が連なり、大阪でも飲食店の激戦区にあたる地域です。
さらに進むとヨーロッパ通りがあり、このあたりからは、夜のお店がひたすら続きます。
夜は賑わいますが、昼は静かです。
宗右衛門町を超え、道頓堀川の太左衛門橋を渡ると、道頓堀商店街に到着します。
約3kmの三休橋筋は太左衛門橋で終点です。
新たな大阪の魅力が知れる三休橋筋を歩こう
中央公会堂から太左衛門橋まで約3kmの1本道、三休橋筋。
江戸時代の緒方洪庵適塾から始まり、明治や大正、昭和初期のレトロな建築物など歴史を感じる建物がたくさん並びます。
昔のよい街並みを残しながらも、新しいものもどんどん取り入れられている三休橋。
江戸~令和まで、すべての歴史が詰め込まれたような通りなので、各時代にタイムスリップしながら旅をしているような気分になる通りでした。
カフェや昔ながらの喫茶店なども多く、休憩できるスポットもたくさんあります。
大阪観光で少し違った体験をしてみたくなったら、おすすめのルートです。
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